約 3,774,659 件
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2003.html
「よぉ」 「あ、Hさん」 白い蛇にセクハラ紛いの事を色々された後 三面鏡契約者の少女の前に、再び黒服が姿を現した ……しゅるりっ 少女の巫女姿を見た瞬間、黒服はまた、髪を伸ばす いつもの事なので慣れてしまった自分がちょっぴり悲しい少女である 「迷子の子、見付かりました?」 「あぁ、おかげさんでな。それを伝えに来た」 「そっか。良かった」 ほっと、笑みを浮かべる少女 Hの言っていた迷子が無事見付かったその事実に安堵する 迷子になった女の子がどんな相手なのか、少女は知らない けれど、迷子と言う状態は、少なからず不安な状態のはずだ 心細さと隣り合わせ、そんな状態 その女の子が、そんな状態から解放された その事実を、少女は素直に喜ぶ ……まぁ、実際の所、その迷子は迷子の自覚などカケラもなく、心細さなんてこれっぽっちも抱いていなかったのはさておき、だ 「悪いな。お前さんにも探させるような事して」 「いえ、いいんですよ」 …「組織」の仕事があまり手伝えないから、これくらい そうとでも言うように、少女は微笑む ……セクハラしてきてばかりの印象の黒服Hだが、少女が知っている限り、彼は積極的に働いているように見えた 実際には、サボったりサボったりサボったり同僚部下上司にセクハラしている事も多い事実を少女は知らない訳で そんな彼や、少女が他に面識ある黒服である、某過労死候補生の黒服のように常に働いている者を見ていて…自分は、役に立てているだろうか?と少女は悩んでしまうのだ だからこそ、少しでも役に立てたなら、嬉しい ……と そうして、話していて…少女は気づく 「?Hさん??」 じ……っ、と 黒服Hが、少女を見つめてきている 頭の天辺からつま先まで、じっくりと …どうしたのだろう? 既に、この巫女衣装を見ているのは二回目 何を、そんなにじっくり見ているのだろう 不思議に想い、思わず首をかしげていると… 「…お前さん、何をつけてる?」 「ふぇ??」 え?と 黒服Hの言葉に、少女はさらに首をかしげる 「つけてる、って…」 「体に、何か纏わりついてるな?気づいてないのか?」 …黒服Hの言葉に、はっとする少女 確かに、今、少女の体には、トイレで出会ったあの白蛇が巻きついている …巫女衣装に隠れて見えないはずだと言うのに、平面化して刺青のように少女の体に張り付いているその白蛇に、黒服Hは気づいたのだ 何故、気づけたか? 普通に考えれば、「組織」の黒服としての、都市伝説探知能力が働いたと思うのが普通だろう ……しかし、この黒服H、「組織」の黒服としての能力はかなり低い 都市伝説探知能力は持っていない訳ではないが、意識して集中しなければ使いこなせないのだ よって、こうやって少女と話している最中、突然その能力が発動して、少女に巻きつく白蛇に気づくという事は、まずない ………ならば、何故、気づいたか? それは、彼が黒服Hであるが故である 少女の体に…それも、服や下着ごしではなく、素肌に直接張り付いている蛇 エロい はっきり言って、エロい すなわち……彼のエロセンサーが働いた ただ、それだけの酷く単純な理由である 酷い理由だが 「あ、えっと、これは」 わたた 急いで、説明しようとした少女 …が しゅるり それよりも先に、黒服Hの髪が少女に向かって伸びてきた 「にゃ!?え、Hさん!?」 「まぁ、危険なものだったらアレだし。調べるぞ?」 「し、ししししししし、調べるって!?」 不味い なんと言うか、心配してくれているのはわかる わかる、けど ……同時に、セクハラする気満々だ!? ものすっごいいい笑顔してる!? 「あ、あの、私、アルバイトの最中で」 「安心しろ。「組織」ってのはそう言うのを誤魔化すのは得意分野でな」 「にゃーーーーーーーーーっ!!??」 しゅるるるるるるるる 巻き付いて来る、髪 酷く優しく、労わるように巻きついてくるのだが…それが、逆にくすぐったく、ぞくぞくとした感触を覚えてしまう 「っちょ、ままま、待って……にゃーーーーーっ!!??は、袴の下はだ……」 思わず、悲鳴をあげる少女 ----その時 悲鳴を聞きつけた救世主が!!! 「…何か、今、こっちから逢瀬の悲鳴が聞こえてきた…よう………な…」 ……… …沈黙 ふらりと、この場に現れた救世主…袴を来た少年の姿に、ぴし、と少女は固まった …その少年が、クラスメイトだったからだ 休み時間は寝ているか教室にいないかのどちらかなので、話した事はあまりないが……そこにいるのは間違いなく、少女のクラスメイトの獄門寺で 獄門寺は、少女の現状を見て… 「…………邪魔したな」 と、ふっ、と 遠い目をして、少女に背を向けた 「にゃーーーーーーーーっ!!??じゃ、邪魔じゃない!邪魔じゃないよ!?だから助けてーーーっ!?」 「…他人の趣味とか性癖に、口突っ込む気はないんで。ただ、そう言うプレイはもっと人気のない場所でするのをオススメする」 「にゃーーーーーーーっ!!??」 違う!? 何か色々と誤解されている!? 少女は、必死に誤解を解こうとするが 「話がわかるじゃないか。それじゃあ、俺たちはちょっと場所を移動しようか」 「にゃーーーーーーっ、っちょ、Hさん待って、待ってーーーーっ!?そして獄門寺君も待ってー!お願い助けてーーーー!!??」 …救世主は、救世主ではなかったようで が、ここで救われなければ、自分は救われない!! 色々と見なかった事にしようとしている獄門寺を、少女は必死に退きとめようとしていたのだった 「H-No,360は何をやっているのじゃ?」 「…お嬢様は知らなくとも良い事です」 そんな様子を、少し離れた所から見ている二人がいたことに 少女はこれっぽっちも気づかぬままだったそうな おわれ 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/2322.html
グランブルー - ゴースト グレード〈0〉 ノーマルユニット (ブースト) パワー 5000 / シールド 10000 / クリティカル 1 永【R】:このユニットがあなたのVにいる「キャプテン・ナイトミスト」と同じ縦列にいるなら、あなたのヴァンガードは《ツインドライブ》を得る。 フレーバー:履いてみろ。後悔はさせない。俺はナイスだからな。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
https://w.atwiki.jp/samushall/pages/5.html
魔法の設定 魔法は6種の属性に分けられる それぞれの属性の基礎を覚えて初めて職業スキルにある魔法が取れる Blood(赤)対象を破壊する魔法 sky(青)対象の行動や魔術を阻止や操作する魔法 tower(黄)物体に干渉する魔法 tree(緑)対象に何かを付け加える魔法 sun(白)対象を癒す魔法 night(黒)意思があるものの精神に攻撃を加える魔法 Bloodとsky towerとtree sunとnight は相反する属性なので同時に覚えることはできない
https://w.atwiki.jp/rsnovel/pages/112.html
牢屋とランサーと魔法師 1 590 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/21(日) 10 17 12 [ AS.coM/A ] 私はランサーの65レベ。 その日は赤目で狩っていました。 順調に狩っている。しかし、その時ある事に気付いた。 POTが無い・・・・・・・ その瞬間、背後に殺気を感じた 「m9(^Д^)プギャ 奇声と共に巨大な刃物が振ってきた。 勘一発で避けるが、次の瞬間頭に大きな衝撃が走り意識を失った。 「もう・・・一・・匹・・・・・・い・・・た・・・の・・k」 2 592 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/08/21(日) 10 37 00 [ AS.coM/A ] 気が付くとどこか分からない牢屋に閉じ込められていた・・・・・ ・・・・・体が震えてる・・・・・・・ なにやら凄く寒い。さっきまで炎が飛び交う戦場に居たのに・・・・・ !? 気が付くと服が無い事に気付いた。武器も何も無い。 このままどうなるのだろう・・・・・ と考えていると・・・・・・・ 「ぐっどもーにんぐ 子猫ちゃん(*´д`*)」 レッドアイ魔法師・・・・と思われる巨漢の男が入ってきた。 「私をこんな格好にしてどうするつもりよ!」 私は叫んだ。しかし、その声がレッドアイ魔法師を更に興奮させた。 レッドアイ魔法師は脱ぎだした 私は襲えれるように後退し、壁に張り付いた。 全裸になったレッドアイ魔法師が飛びついた。 叫んで助けを呼ぼうとしたが、口には何やら太い物が入ってて叫べない。 (私はここでこいつに永遠と犯され続けるのだろうか・・・・) !?私は何を思ってるんだ。こんなとこで諦めるのか (そうよ・・・・私には会わなきゃいけない人がいるのに・・・こんなとこで・・・) 私は口に含まされた太い物を思いっきり噛んだ。 「m9(^Д^)プギャー」魔法師は奇声と共に飛び跳ねて苦しんだ チャンス!そう思った私はすかさず叫んだ 「誰かー助けてー」 (何の叫びだ?) 近くにいた戦士が異変に気付き声が聞こえた方に向かった ・・・・・・・・・全裸のランサーと全裸の魔法師・・・この光景は・・・・ 戦士は呆然と立ったまま。何が起きているのか理解しようとしていた・・・ 「助けてください!」 戦士はその声を聞くと我を取り戻したように剣を構えた 「邪魔する奴は許さんぞ!」と魔法師が叫び炎を飛ばしてきたが一瞬にしてかき消された 氷の竜が舞っている・・・・「なに、ドラゴンツイスターだと!?こんな技を習得しているとは・・・貴様!何者だ!」 「くくく・・・・通りすがりの戦士さ」 魔法師は氷の竜に食われたかのようにピクリとも動かない氷のオブジェと化した。 「とどめだ・・・」と剣を振りかざす。氷のオブジェはバラバラに散った 「有り難うございます!貴方のお陰で助かりました!」 「なんでこんな所に・・・・? それもその格好は・・・・」 男は少し赤面した。 「じゃぁ・・・・お礼は・・・この体で・・・・・・・・・・・」 おしまい(´д`) <前 ▲戻 次>
https://w.atwiki.jp/iphonevswm/pages/22.html
「あほーん信者はあほーんをどう使ってるの?」 あほーん信者が”何故か”答えられない魔法の言葉www
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2212.html
三面鏡の少女 36 IF~とある可能性の終着点から 笑顔を浮かべた、その首 自分が殺してしまった少女 「…佳奈美」 小さく、その少女の名を口にする ズキリ、壊れたはずの心に痛みが走った 「……御免な」 それは、はたして、誰への謝罪だったのだろう 「約束……守れなかった、な…」 ごほごほと、咳き込みだす黒服 その手が、血で染められていく 「…あぁ、畜生……結局…………俺は、化け物だった、って事か…」 約束を、護る事ができなかった 約束を守るということ それは、彼という存在に、人間であると言うエッセンスを辛うじて与えていた そして、それは……辛うじて、彼の存在を保たせていて 約束を、護る事ができなかった それを、認識した瞬間……その、蜘蛛の糸よりも頼りなかったそれは、一瞬で崩壊した がくり、膝をつく 少女の頭を抱えたまま、黒服は激しく咳き込み続けた 体が、内部から崩壊していっている感覚 内臓系統が、ぐちゃぐちゃに壊れ、消滅していく 口から吐き出される血は、とっくの昔に致死量を超えていた 「かな……み………」 しっかり、しっかりと、少女の首を抱えて 黒服は、自嘲するように、笑った 「…大人になったら…いい女に、なったろうになぁ………御免、な……」 まるで、せめて、その首だけでも、護りきるかのように しっかり抱え込み、笑って 「………お前の、婆ちゃんとの約束………破っちまって……御免、な………」 最後に、そう、呟く様に、口にして 黒服は、静かに目を閉じ………意識を、閉じた 「------っ!!」 あぁ 間に合わなかった 息を切らせ、そこに駆けつけた辰也が見たものは………消え行こうとしている、黒服だった 都市伝説は、死ねばその存在は消滅する …もう、死んでしまっているのだ 「…畜生が…!」 もう、投薬も間に合わない 救う手段など、存在しない 消え行くその存在を、この世に留める手段を、辰也は持っていない 「…この……馬鹿野郎が…「組織」の研究者連中、全員皆殺しにしてやるんじゃ、なかったのかよ…!」 自分達の復讐 それを、成し遂げるのでは、なかったのか? 辰也が毒づいている間にも、黒服の存在は、光の粒子に変わって消滅していって 後には、黒服が大切そうに抱えていた、少女の生首だけが 何かに護られ続けているかのように、そこにあり続けたのだった BAD END 前ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/a_totori/pages/71.html
アイテム基本情報 アイテム名 天球儀 Lv 39 調合日数 3 消費MP 17 基本価格 453 使用回数 2 カテゴリ (魔法の道具)(雑貨) 参考書 天からの呼び声 調合レシピ 材料1 材料2 材料3 材料4 地球儀 × 1 星のかけら × 1 ひかる円盤 × 1 (神秘の力) 効果 [0-100] 全属性ダメージ ・四属性ダメージを与える - - - 材料候補 地球儀 星のかけら ひかる円盤 世界霊魂 妖精の世界樹 精霊石 ウィスプストーン 森の雫 世界樹の枝 竜のウロコ 奇想天外 魔法の絵の具 風の精の息吹 星のカケラ 神秘のアンク 祝福のコイン 海の星 ペンデローク 水晶玉 グラビ石 マーメイドの涙 薬木の根っこ ゼッテル アーランド結晶 弾む石 アードラの尾羽 地球儀の球 ※効果発動のためのカテゴリ値は大体の目安です。原材料 地球儀の玉 × 1 星のかけら × 1 ひかる円盤 × 1 中和剤カテゴリ素材 × 1 木材カテゴリ素材 × 1 神秘の力カテゴリ素材 × 1
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3239.html
----ばさり、と 病院の駐車場に降り立ったのは、巨大な竜 それでも、複数の「黄金伝説の竜」の力を使って巨大化した秀雄よりは、まだ小さいかもしれない 「でっか!?…つか、よく目立たずに飛んできたよな!?」 「なぁに、関係ない連中にゃ姿見えなくなってるからな。俺達も、こいつに乗れば、他者に気づかれずに飛んでいける」 乗りやすいよう、気を使ってくれているのだろうか どすん、と腰をおろす竜 だとしても、乗るのは大変そうな… 「へ?」 しゅるりんっ 舞の体に…否 舞だけではなく、Tさんや恵の体にも、宏也の髪が、巻き付いて 「うおわっ!?」 ぎゅんっ!!と ものすごい勢いで、引き上げられる!!! 気づいた時には、竜の背中に乗せられていた 「できれば、一言合図くらいはほしかったものだが」 「悪いな。急ぐもんで」 Tさんの苦言に悪びれた様子もない宏也 きゅう、と目を回しかけている恵を軽く揺さぶってから……とんとんっ、と、軽く竜の背中を叩いた モールス信号か、それとも、竜に対する独特の合図なのか……ばさり、竜は宙へと浮かび上がる 目的地も把握しているのだろう 迷い無く……大空を、飛び始める 「スピード出させるからな。気をつけろよ」 「お、おうっ!?リカちゃん、鞄の中入ってろ!」 「はいなの~」 もぞもぞ、鞄の中に避難するリカちゃん 竜の背中に、座席やシートベルトがある訳でもない 宏也が髪である程度固定してくれているとは言え、ゆれるものはゆれる 思わず、隣にいたTさんに抱きついて……やや、舞は顔を赤くした そんな舞を軽く支えてやりつつ、Tさんは宏也を見据える 「…髪の伸びる黒服さん、まずは、「不死身の狂人」とやらについて、聞いてもいいだろうか」 「あぁ、もちろん」 強風の中、しかし、不思議と互いの言葉は聞こえる 宏也は、やや早口に、Tさんの問いかけに答える 「H-No.1、ハンニバル・ヘースティングス。契約ってか、飲み込まれた都市伝説は不明。ただ、上半身を吹き飛ばされても即、再生する再生力を持っている上、達人クラスの剣の腕前だ」 「再生…だから「不死身」か」 「その通り。ついでに言うと、「最強の目」なんてもんをもっていやがる」 「「最強の目」?」 「そうさ。通常見えないものを当たり前のように見てきやがるし、動体視力も軽く人間の限界以上。複数の「目」に関する都市伝説が総合されたもんだと思うが」 「……厄介だな」 「あぁ、まったくだ……立場上はHNo研究陣の、実質トップ…非人道な実験を、率先して行っていた野郎だ」 故の、「狂人」 辰也も宏也も、その実験の被害者と言う事になる 「…俺よりも、辰也の方が、連中への恨みは深いだろうよ。俺はなんだかんだで人間やめた程度で、「組織」に確保された後は、あの連中にはいじられずにすんでたからな」 だが、辰也は 生まれた瞬間から、連中の実験体だったのだ 人間として当たり前の日常を奪われ、人間らしい扱いすらされず ……「組織」にいた、21年間の恨み それが、辰也の中に蓄積しているのだから 「他には?」 「そうだな……いつも、やけに立派な鞘に収めた剣を持ってるな。案外、あの剣が契約都市伝説なのかもしれない」 剣か…と、なにやら考え込んでいるTさん 竜は、どんどんスピードをあげ続けている 「…なぁ、黒服さん」 「うん?」 「辰也の兄ちゃん、モンスの天使の契約者を助けたんだって?その理由、わかるか?」 舞の、その問いかけには 宏也は、やや難しそうな表情で、答える 「さぁな。俺も、詳しい事情はわからねぇ。ただ、「組織」にいた頃から、どうにも天地の事は気にしていたからな…」 「それは、爆発する携帯電話の契約者からも聞いたが…そうか、あなたも知らなかったか」 「悪ぃ。天地は俺よりも先に辰也と知り合いだったからな」 …何故、辰也が天地を気にしていたのか ……宏也は、完全には、その理由を把握できていない もう一人……穀雨 彼方だったか あの少年にも、こだわっていたと言うか……気にしていたような気がする 天地と彼方 あの二人の共通点は…ハンニバルの実験の被害者の、遺児だと言う事 それを考えれば…辰也が天地を気にしていた理由は、ある程度は推察できる だが、そうなると……辰也が、あの「真実」に、気づいてしまっている可能性が… (……いや) それはない、と宏也は考える 多分、天地や彼方を気にしていたのは…辰也なりに、どこか直感的に気づいたからかもしれない 最悪のあの「真実」には、恐らく到達してすらいまい それでいい それで、いいのだ ……知らないままの方が、ずっと幸せなのだから 「………?」 「あぁ、いや、何でもない」 宏也の様子に首を傾げてきた恵に、宏也はごまかすようにそう答えた ……これは、ただの推測 真実ではない これは…伝える必要は、ない情報だ 「モンスの天使の契約者…門条 天地は、捨て駒にされたと推測される…辰也が天地を気にかけていたというのなら」 「…あんたの推測が、多分当たりだ。辰也を刺激するのが狙いだろうよ」 Tさんの言葉に、宏也はそう答えた わざわざ、捨て駒同然に天地を辰也にぶつけてきたのは、辰也を刺激する為、挑発する為だろう それも、マッドガッサー達を巻き込むように、ぶつけてきたのだ 事実、辰也はそれを受けて、先走り始めてしまった 「門条 天地は…HNoに実験体として使われていた、門条 晴海の、子供なのだろうか?」 「おぉっと、その情報ももってたか……あぁ、そいつは確定さ」 きっぱりと、その事実を認める …そして ヘンリエッタは口にできなかった…その、残酷な事実も 宏也は、ややごまかしつつも、口にする 「…門条 晴海の子供、だからこそ。天地は、普通の人間とは、若干違う点がある…ただ、ハンニバルからしてみれば、期待とは程遠いもんだったんだろ。だから、捨て駒にされたんだ」 「………ひでぇ」 思わず呟く舞 …確かに、非道としか言いようがない ハンニバルは、そういう男なのだ あの男に、情と言うものなど……一切、存在はしない 「Tさん。あんたにゃ、辰也と恵を護ってほしいが……あんたらも、無茶するなよ。やばいと思ったら、とっとと逃げてくれ」 ただ、それだけは告げておく …正直、たどり着くと同時に、Tさん達が辰也と恵を連れて逃げてくれるだけでもいいのだ そうすれば 後は、自分がハンニバルと決着をつければいい 辰也には悪いが……辰也とハンニバルを、戦わせる訳にはいかない 辰也では、ハンニバルに勝てない …あの男を殺すのは、自分だ 竜が、嘶く ……目的地に、たどり着いたようだ 旋回しながら、地面へと降りて立っていく どうか、間に合ってくれよ? その祈りが、もはや届かぬ事を 彼はまだ、気づかない to be … ? 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/infinityengine/pages/26.html
index 魔法の仕組み 魔法の仕組み Baldur s Gateに登場する魔法は、大きくWizard系とPriest系の2つに分けられており、それらはさらに8つの系統(流派)に細分化することができる。 Abjuration 防御系の魔法に特化した系統 Alteration 物質、生物、状態の性質を変化させることに特化した系統 Conjuration/Summoning 召還に特化した系統。Conjurationが物に、Summoningが生物に関連する。 Enchantment/Charm 物の品質や、人・生物の態度に変化をもたらすことに特化した系統。Enchantmentが物に、Charmが生物に関連する。 Divination 忘れ去られた秘密を明らかにしたり、未来を予知したり、魔法によって隠されたものを暴きだすことに特化した系統。 Illusion 他者の感覚や精神を惑わすことに特化した系統。 Invocation/Evocation 魔力を用いて物質や作用を具現化することに特化した系統。Invocationは何らかの高度な媒体を必要とするのに対し、Evocationは術者が自身で魔力を具現化することを可能にする。 Necromancy 死したものを扱ったり、生けるものの命・手肢・生命力を修復することに特化した系統。 魔法の使い方は以下の2通り。 Scrollに記された魔法を直接使用する。結果、使用したScrollは消滅する。 Scrollに記された魔法を転写し、それを記憶して使用する。一度転写に成功すれば、使用回数に限度はあるものの、永久に使い続けることができる。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3244.html
……数が、多すぎる 倒しても倒しても姿を現してくるダンピールを前に、ヘンリエッタは舌打ちした 今は、少しでも早く、ハンニバルの「最強の目」の本体をどうにかするべきだというのに…!! 「……っきゃ……!?」 「マクスウェル!?……っこの!」 接近してきたダンピールの攻撃を、ヘンリエッタは傍にあった手術台を投げつける事で阻止した マクスウェルの手をとり、ダンピールから距離をとる ……自我を奪われ、兵器としての状態にされていても ダンピールの本能なのだろう…彼らは、ヘンリエッタを優先して狙ってくる エーテルが次々とダンピールを屠っていっても、次々とどこからか新手が現れてしまう これでは、切りがない (どうする……っ!?) ヘンリエッタは焦る このままでは、物量で押されかねない いかにエーテルが強くとも、体力の限界と言うものが存在する せめて、自分がもう少し、戦う事ができたならば……! かつての自分ならば H-No.3に指摘された…「吸血姫」と呼ばれていた、あの頃の力があれば たとえ、ダンピール相手とて、遅れをとらなかった だが、この数百年……特に、「組織」に所属するようになってから、自分はあまりにも多く、力を失ってしまった 死へと向かう精神状態が、ヘンリエッタの力を削ぎ続けたのだ エーテルの喝によって、生きる気力を取り戻しつつある今、わずかに力は戻り始めている だが、これでは間に合わない これでは、まだ足りないのだ!! せめて せめて、もっと早く 自分が、力を取り戻し始めていたならば……!! 後悔しても仕方ない それは、わかりきっている しかし、後悔せずにはいられない 己のふがいなさが……ヘンリエッタは、どうしようもなく、憎たらしい ヘンリエッタが自己嫌悪していた、その時 一体のダンピールの体に…変化が、現れ始めた ビキ、ビキ、と 響く、無気味な音 その体が……筋肉が、不自然に盛り上がりだす その顔が、ボコボコと膨れあがり、変化していく……! 「-----っな!?」 その、ダンピールは 元の、人間に近い姿など、原型を一切残さぬ…化け物へと、変貌した 高らかに遠吠えする姿は、獣そのもの 「…っH-No.3の仕業か…!」 あの少年の姿をした狂人は、いかに人間が、都市伝説が、強固な力を手に入れることができるかに執着していた その為ならば、外見にどんな変化が現れようとも、頓着しない ……むしろ、化け物じみた姿になればなるほど、あの狂人は喜んでいた 恐らく、この場にいるダンピール…全員ではないかもしれないにしろ H-No.3の投薬により…このような、化け物じみた姿に変化してくる可能性が高い……! がぱ、と化け物へと姿を変えたダンピールが、大きく口を開く …その、口内から 体内に仕込んでいたとでも言うのだろうか、無数の銀の矢が、ヘンリエッタに向かって放たれて それは、マクスウェルだけでは、防ぎきれず……… 迫り来る銀の矢を、前に ヘンリエッタは、避ける事も、できなくて 次の瞬間、襲い掛かってくるであろう激痛を、覚悟した しかし その攻撃は…ヘンリエッタに、届かない どんっ!!と 何かを…叩いたような音が、聞こえて 直後 ぴし………っ、と 大気に……ヒビが、入った そのヒビは、まっすぐに、飛んでくる無数の銀の矢へと伸びていって そのヒビが、銀の矢に触れた瞬間………それらは全て破壊され、粉々に砕け散った 「………え」 目の前に…誰か、立っている 知っている 自分は、自分達は………この男が誰なのか、知っている エーテルが、マクスウェルが……驚いているのが、気配で伝わってきた だが、きっと、一番驚いているのは自分だ……ヘンリエッタは、そう考える ----ずっと ずっと、彼に助けてもらいたかった 救い出してもらいたかった だが、そんな事を考える………その行為自体が、罪深いと考えていた 自分には、彼に助けられる権利など……救われる権利など、ないのだから だと、言うのに…… 「…良かった、間に合ったね」 ほっとした声 彼が、くるり、振り返る 「大丈夫?ヘンリエッタ………君達を、助けに来たよ」 「-------ッ、ダレン…………!!」 そこに、いたのは 黒い髪に黒い瞳の、身長180cmを超えた………西洋人男性 D-No.0 Darren・Diefenbaker…………ダレン・ディーフェンベーカー 暗殺されたはずの、姿を消していた、その男が まるで、当たり前のように……ヘンリエッタを護る位置に、立っていた ダンピール達が、雄たけびを上げる 銀の剣を構えた固体が、恐ろしいスピードでダレンに接近し、切りかかろうとして …かん高い音と共に、その一撃は防がれた 「……主、我らより先に「こちら側」に飛び出すのは、おやめください」 銀の剣を受け止めたのは空間の裂け目から現れた男性の持つ…禍々しい雰囲気漂わせる、刀 和装に身を包み、目元を布で隠し、髪を頭のてっぺんで一つ結びにした男性 …D-No.5、「心の目」と「妖刀 村正」の契約者、堂本 大地 ダンピールの怪力での一撃を受け止めたまま、どこか呆れたような表情で、ダレンに苦言を呈した 大地の言葉に、ダレンは少し困ったように答える 「だって、ヘンリエッタが危なかったから」 それだけ たったそれだけの、シンプルな理由 その理由で……ダレンは、今まで隠れ続けていた状態から 「組織」に発見されるリスクを背負ってまで、姿を現したのだ 大地が刀を振るうと…銀の剣を持っていたダンピールは、その体を一刀両断され、光の粒子となって消えうせる 「ダ、レン……本当に、お主なのか……?」 「うん、そうだよ」 ヘンリエッタの震える声に、ダレンははっきりと答えた 顔をあげ、エーテルを見つめ…申し訳なさそうな表情を浮かべる 「エーテルも……久しぶり。ご免ね。何の連絡もできなくて」 「ダレン……お前……」 「ディランから、話を聞いて………隠れ続けてなんて、いられなくて」 顔をあげるダレン 自分達を取り囲むダンピール達を……どこか、悲しげに見つめた しかし……すぐに、強い決意を秘めた表情を、浮かべる 化け物と化したダンピールが、再び、口から無数の銀の矢を放った っどん!!と ダレンが……宙を、力強く、叩く その、次の瞬間……ダレンが叩いたポイントから、大気にヒビが入り 先ほどと同じようにヒビは広がっていき……銀の矢にぶつかり、粉々に破壊していく ……ダレンが、こんな能力をつかるなど ヘンリエッタも、マクスウェルも…エーテルも、知らない ダレンの契約都市伝説は、彼を飲み込んだ都市伝説は、知っている だが、その能力でこんな事までできるとは……! 「僕がここに来たからには……これ以上、君たちを傷つけさせない。絶対に!!!」 ---「組織」最強とも呼ばれた男 世界も滅ぼせるといわれた男 その彼が、ヘンリエッタ達に力を貸すからには、もはや、彼女達に敵などいない 最強の存在が、この場にいる限り もはや、彼女らに、かすり傷一つつける事も、不可能なのだ to be … ? 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者